中央ヨーロッパでは、普段のスナックにクッキーがでることがあまりありません。クッキーを焼くのは冬で、特にクリスマスの季節にはスパイス入りのを大量に焼きます。
ドイツのレープクーヘンは有名で、中でもニュルンベルクのものがよく知られています。たいへん日持ちのするもので、表面に色とりどりのアイシングで模様や文字を描いたものがクリスマスマーケットで売られます。
砂糖がまだ貴重だったころに修道院で蜂蜜を使って焼いたのがはじまりだとか。教会で使うろうそくの材料の蜜蝋を確保するために、教会では蜂を飼っていたのだそうです。蜂蜜はその副産物で、ふんだんに使えました。それゆえhoney cake とも呼ばれています。
現在ではクリスマス以外にもお祭りやお祝いで出されます。この香りがしてくると、なんとなくうきうきした気分になってくる、そんな「ふるさとの香り」なのかもしれません。
北米でもジンジャーブレッドと呼ばれ、クリスマスの時期に特別に焼くものがあります。2日がかりで焼くレシピもありますが、今回は簡単に焼けるジンジャーブレッドをご紹介。たねを小分けして冷凍し、必要な分だけ焼いてもいいでしょう。
ジンジャーブレッド 48個分
【材料】
バター 170g
砂糖 1カップ
卵 1個
モラセス 1/4カップ
小麦粉 2カップ
ベーキングソーダ 小さじ2
スパイス(シナモン、クローヴ、ジンジャー) 各小さじ1
グラニュー糖(仕上げ用)
【作り方】 バターはやわらかくして、大きめのボウルに砂糖とあわせて混ぜる。溶き卵とモラセス、スパイスを加え、ふわっとするまでよく混ぜる。別のボウルに小麦粉とベーキングソーダをあわせ、軽くふるってからバターと卵のボウルに加え、混ぜ合わせて生地をつくる。生地を4等分し、それぞれをさらに12等分しておだんごくらいの大きさにまるめ、グラニュー糖の中をころがして全体に砂糖をまぶす。天板に12個均等に並べる。350F(180℃)に暖めたオーブンに入れて12~13分くらい焼く。色が黒いので、焼きすぎに注意。
【応用】 モラセスのかわりに蜂蜜、スパイスはレモンの皮のすりおろし小さじ2、ジンジャー、カーダモン各小さじ1におきかえて同様に作る。温度は少し下げて、焼き色があまりつかないようにする。