Healthy life Dr.Wo
―その特徴に応じる対策―血行障害の改善について
アトピー性皮膚炎の特徴は以下の6つです。
①皮膚のアルカリ性物質を中和する能力の低下
②皮膚の水分保持能力の不足
③皮膚脂質量の減少
④末梢血管の機能異常が引き起こす新陳代謝による老廃物の堆積
⑤発汗の減少
⑥皮膚表面上の老化した角質層による刺激
今まで、3回にわたってアトピー性皮膚炎の特徴に応じた対策法を紹介しました。今回、4つ目の皮膚の末梢血行障害の解消法を紹介します。
血行障害は末梢血管の機能異常のことを指し、漢方医学では“オケツ”と言います。すなわち、血液の循環が悪いことを意味します。人体の細胞の生命は物質の新陳代謝からできたエネルギーによって維持されています。副産物である老廃物は末梢血管を通って腎臓や肝臓、汗腺、肺臓などの器官まで運ばれ、体外に排出されます。
血液の循環は大都市の交通のように、渋滞になると都市に影響が出てきます。都心から生まれたゴミは毎日出さないといけませんが、これは人体でも同じことです。老廃物が体外に排出されないと、異物として人体の細胞、組織および器官を刺激し、皮膚炎などの病気を引き起こします。皮膚の健康を維持するためには、新陳代謝により生まれた体内の“ゴミ”を常に体外へ排出しなければなりません。ここで重要な役割を果たしているのが末梢の血液循環です。漢方薬を用いて患者さんの末梢血管の機能を調節することにより、“オケツ”が改善され、細胞の新陳代謝がよくなり、アトピー性皮膚炎を治すことができます。