“Liszt Songs” Diana Damrau
ディアナ・ダムラウ。新しい年に向けて神聖な空気に浸りたい人、この神々しき歌曲集は絶対にお勧めだ。
2011年は「ピアノの魔術師」フランツ・リストの生誕200年を祝うアニバーサリー・イヤー。この1年は記念リサイタルや記念CDが世界中で多数企画され、続々と世に送り出されたが、年末にリリースされた歌曲集"Liszt Songs" もそのひとつ。超絶的な技法を誇り、没後も「現在に至るまで彼を越えるピアニストは現れていない」と称されるリストは、作曲家としてもピアノ曲が中心だったが、生涯で約70曲の歌曲を作曲している。本作に収められた全19曲は、ゲーテ、ハイネ、ペトラルカなど、歴史にその名を刻む文豪の詩に曲をつけた究極の芸術作品だ。
そんな音楽と文学の融合を見事に歌いこなしているのが、ドイツのオペラ歌手ディアナ・ダムラウ。
彼女は超高音を出せるソプラノ歌手として知られ、モーツアルトのオペラ「魔笛」の難パートを完璧に歌い上げることができる世界でわずか20人しかいない歌手のひとりというから、この企画で彼女に白羽の矢が立ったのもうなずける。伴奏は歌曲伴奏の大家ヘルムート・ドイチュが担当した。
新しい年に向けて神聖な空気に浸りたい人、この神々しき歌曲集は絶対にお勧めだ。