5月にカナダ連邦政府選挙へ
不信任投票が可決され(156対145)ハーパー政府は解散。これを受けて5月上旬には連邦選挙が実施される運びとなった。
この程、予算案に異議を申し立てた野党がスティーブン・ハーパー党首率いる少数与党である保守党政府に対する不信任投票を提議、不信任投票が実施された結果、政府の不正や財政管理不行き届きを理由に保守党政府に対する不信任投票が可決され(156対145)ハーパー政府は解散を余儀なくされることとなった。これを受けて5月上旬には連邦選挙が実施される運びとなった。
ハーパー首相は「カナダ国民がこの7年以内に4度目となる選挙を望んでいるとは思えない。」と語り不信任投票の結果に失意を表明した。ハーパー首相はデイビッド・ジョンストンカナダ総督に正式に議会解散を求め選挙の日程を決定することになっている(3/25現在)。
議会委員会は先ごろ、ハーパー政府が支出計画にあった全費用を隠していたとしてカナダで史上初の不服従罪を言い渡したばかりだった。ハーパー首相は、選挙の結果保守党が過半数の議席を獲得できなければ、自由党と左寄りの新民主党と分離派のブロック・ケベコワが不安定な連立政権を確立するだろうと述べている。Ipsos Reid社が行った世論調査では43%が保守党を支持しているという結果が出ている。
85%のBC州民が警察のデータベースに
BC州人権擁護協会が、「犯罪者を追跡するための警察のコンピュータのデータベースにBC州の85%の成人の名前がインプットされていることは憂慮すべき事実である」と語った。
同協会では、なぜ法律に従っている多くの州民の名前がBC州のそしてカナダ国内の全警察で共有されるPRIME-BC(Police Records Information Management Environment)のデータベースにインプットされているの、か調査を求める手紙をシャーリー・ボンド法務次官に送っている。協会のトップであるホルムズ氏によれば、データベースには4,452,165人の名前がインプットされているという。
2010年10月1日付のBC州の15歳以上の人口が3,844,531人と推定されているので、仮名使用やスペルミスによる名前の重複や州外に住む人がインプットされていることを除いても、尚BC州の86%の成人の名前が記録されていることになる。
元々、連続殺人犯、性的犯罪者や常習犯を捕まえる目的で設立されたデータベースであるが、実際には小さな交通違反でも名前がインプットされてしまうようだ。更に、隣人への苦情を報告しただけでもデータベースに名前が残ってしまうことをRCMPでは認めている。性的暴力犯罪などの重罪で報告された名前は70年間、マイナーな報告については2年間、データベースに記録が残るとRCMPでは語っている。このデータベースに“negative contact”として登録されている場合には、仕事を見つける際などに困難が生じることが考えられると同協会では憂慮している。
データベースに関するRCMPのポリシーについてはhttp://www.rcmp-grc.gc.ca/cr-cj/nc-faq-eng.htmを参照可。
親の過干渉教育が子供をダメにする?
カナダ人哲学者でジャーナリストのCarl Honore氏は著書“Under Pressure: Rescuing Childhood from the Culture of Hyper-Parenting”で、過干渉教育を施す親に警鐘を鳴らしている。
hyper-parentingとは、成績優秀で向上心のある親が、子供の予定を立て、訓練を施し、激励し、成功するスーパーハッピーな子供を生産することに異常な努力を払うことで、1980年代に子育てを始めたベビーブーマー世代に見られるカルチャーである。ミドルクラスの手腕家である核家族の両親が、少子化の影響で一人の子供に費やす時間やお金が増大し、またある程度年齢のいった親が、子育てにプロの慧眼を持ち込むようになったのだ。
しかし最近の調査によれば、過干渉教育を施された子供たちは多大なプレッシャーを感じていて今にも折れてしまいそうだという結果が出ている。実際に鬱病、ドラッグや自殺などの問題は、貧困層ではなくてこの中流階級の子供に多く見られがちである。
また、UBCの大学院生でドキュメンタリー映画のプロデューサーであるMaria LeRose氏は、作品“Hyper Parents & Coddled Kids”の中で、厳しい競争社会を勝ち抜くために良かれと思って親たちが施す過干渉的子育ては、逆効果を生み出し、親の期待に応えられない子供たちが重度の鬱病にかかるケースが増えていると伝えている。これに反し、前出の二人によれば、最近注目されてきたのが「放し飼い」の子育て。親が子育ての義務を放棄するのではなくて、子供に充実したアクティビティを提供しつつ、自らは一歩下がって子供の自由にさせるという方法で、これによって子供は力強く成長すると考えられている。