不動産あれこれ

不動産市場の動向

不況の中で、バンクーバーの不動産市場はどのように動いていくでしょうか。

世界的な経済不況の煽りもあり、バンクーバーの不動産市場も昨年4月をピークとして平均して約10%~15%くらい価格が値下がり、売り買い成立件数も半減しましたが、今年に入ってからは自宅用の不動産物件を中心に売り買い成立件数が大きく伸びてきています。

大きな要因としては、カナダ史上最低の住宅ローン金利や、完全な買い手市場への転換による物件の豊富さ、為替レート、値段の交渉力などが挙げられ、30歳~40歳くらいの育児世代の家族が新居を購入したり、1軒屋への住み替えをする例が多いように見受けます。明らかな良いディールに関しては現在でも複数のオファーが入る事もあり、いかに多くの買い手が不動産購入のチャンスを待ち望んでいたかが分かります。価格帯としてはミリオン以上の物件は滞りが激しく、一方50万ドル前後くらいまでの、共働きの一般家庭でも購入可能な範囲の物件は、ゆっくりではありますが随時売り買いが成立していて、結果として値段の下降率も低くなっています。

一方、爆発的な人気を誇った投資用のコンドミニアム市場は、急激な在庫(売り物件)の増加に伴い、地域によっては大幅な値引きが行われています。皆さんもニュース等でご存知の通り、新築物件完成後に売れ残った物件が多数あるコンドミニアムやタウンハウスでは、バルク・セールと言われる、ディビロッパーによる所謂たたき売りのような販売も行われています(勿論価格は格段に安いのですが、色々な制約等が付いている場合がありますので、詳しくは不動産専門家へお問い合わせください)。この流れは今後も在庫増加に伴い引き続き続くと見られており、投資家にとっては苦渋の決断をせざるを得ない状況になっています。

又、長年お住まいの一軒家を売ってのダウンサイズの場合、以前まで多く見られた工務店サイズのディビロッパーが極端に買い控えている状態で、ランドバリューのみのセールでもかなりシビアな値段設定が要求されます。もう少し先にと考えていらっしゃる方でも今から、屋根、ペイント、ドレイン、ファーネス、ホットウォータータンク、キッチン、バスルームなどの修理、改装を計画的に進められる事をお勧めします。売る時になってから始めると一度に多くの費用がかかりすぎますし、そのままの状態では中々売れない場合もあります。

それぞれの地域や物件の種類によって市場の状況は異なりますので、近々購入や売却をご検討の皆様は先ずは専門家のアドバイスを受けられる事をお勧め致します。
            (文:リマックス不動産 フレッド 吉村)

blog comments powered by Disqus